イジメから目を背けて 〜回顧から現在

学生時代、イジメられていた。
だけれども、それからを背けているので
あまりはっきりと記憶には無い。

「そういえば・・・」とピンポイントに思い出すことはある。
一つの切り口から、当時の細かなことを徐々に思い出すことはあるが、
思い出したくないので、あまり考えないようにしているし、
考えないようにしていた。
なので、イジメについて語って欲しいと頼まれることは、すごく嫌だった。

自分がイジメられていたと語ることは、
「私には人から批難されるべく欠点があります」
と語ることと同義であり、
欠点があることをわざわざ人に言えば嫌われるかもしれない。
抵抗があった。
とくに、好意を持っている人(持たれている?人)に聞かれることは
恐怖であった。また、この理由を言うことすら恐怖であった。
意外と(?)小心者なのだ。

さっきピンポイントと書いたので思い出したが、
自転車のタイヤに画鋲が刺してあったことがあった。
画鋲ではないが、大学生になったとき、バイト先(東芝工場)で
靴の中にガムを入れられたことがあったことも思い出した。
こちらは大学生で(土地売ったから地主さんとこの子扱いで入った)お気楽バイト、
向こうは高卒で正社員(?)で、気に食わなかったのだろう。
あまり面識がないけれど、たしかこんな子、中学のとき居たな程度の女子にやられた。
女子は陰険なので証拠は残さないけれど、顔見りゃわかる。
笑ってるわけだから。(排除したかったんだろうね。気に食わないから。)

顔見りゃわかるで思い出したのは、高校のときにも同じようなことをやられた。
高校のとき、化学実験部に所属していたので、化学教員とは面識があった。
あるとき、女子トイレが混んでいたので、
渡り廊下渡った向こうの棟のトイレの入り口のドアを開けたとき、
化学の女先生が入ってきた。たぶん、この棟の同階に化学実験室あるので、
ここのトイレをいつも使っているのだろう。
ああ、化学の先生・・・と思ったか思っていないかの瞬間、先生の怒声が飛び出た。

「入っている人、出てきなさい!!!」

わけがわからなかった。
こっちはこれから入りたいんだけど・・・と思っていると、
個室から数名出てきて、タバコを没収されていた。
あぁ、そういうことか、と鈍い私はようやく理解した。
私は知らない先生からも「まじめな○○さんか」と言われるほど先生の信頼が厚く、
成績も上位だったこと、化学の先生とも面識があったので、その場に居たが、
お叱りの輪からは除外された。

あんなところでタバコ吸っているんだー・・・と、あまり人に感心がなかったが、
そんな子もいるんだね、とボーっと過ごしていた。
あるとき、私の上履きが無くなっていた。
時間割の都合で、上履きを脱いでゲタ箱に入れておいた間に。
なんとなーく、時間的余裕は無し、掃除時間はまだ来ていない、
というところからピンと来たので、近くのゴミ箱を見たら入っていた。
ゴミもさほど入っていなくて、汚れていなかったので、そのまま履いてクラスに戻ったら、
2つ隣クラスの女子が鳩が豆鉄砲食らったような、あんぐりした顔をしてこちらを呆然と見ていた。
ああ、あの先生に捕まった・・・あの子が犯人か・・・なんか顔、おもしろいんだけどw

よく考えてみたら、あの状況下、私が24したと思い込まれたのかもしれない。
その報復に捨ててやったつもりが、涼やかな顔で履いて登場したわけなので、
目を剥いていたんだろう。
彼女らの嫌がらせはここで終わったので、あの顔に免じて許してやることにした。
(あそこまで唖然とする顔って滅多に見られないし。
でも念のため、今後の参考のため、警察に電話して指紋が取れるのかどうか聞いておきましたけど♪)


<続く>
書き疲れた。他にやることがある。