下手の横好き

久しぶりにピアノを弾いている。
私の趣味はたぶんピアノだと思う。
ピアノがない生活のとき、趣味は何?って聞かれると困る。
ピアノは好きで始めたわけではない。
保育園の頃、町内の子のほとんどがヤマハに入ったので、
同じように入れられた。
そして毎回レッスン前日、親にド叱られる。
恐怖だった。
そして先生の前で弾くのも、合同レッスンのため、みんなが聞いているという
プレッシャーも大嫌いで、何度も辞めると言ったが、結局、町内で最後まで
習っていた。
小学生になって、教室の場所は変わったけれど、ヤマハのグループレッスンは続き、
相変わらずレッスン前日あるいは当日、金切り声をあげて怒られるという
状況は変わっていなかった。
同じクラスには性格のキツイ子がいること、学年上の人も交じっていたことで
縮み上がっていた。
ただ、妹のクラスの先生はもっと怖いヒステリー持ちだったため、
「あのクラスじゃなくて良かった」とほっとしていた。

あるとき、なぜか個人の先生にも習うようになった。
場所は同じで同じ日に、グループレッスンが終わった後、個人の先生にも
見てもらうことになった。
その先生がおだやかなお嬢様タイプだったので、だんだん上達し、グループレッスン
は辞めて個人の先生だけで見てもらうこととなった。
それでかなり上達していったけれど、中学生になって、部活動が始まるとピアノのレッスンには通えなくなってしまい、やめてしまった。
今考えると非常にもったいないことをしたと思う。

それからも、ときどきは弾いていたものの、今では当時ほど指が動かなくなってしまった。
小犬のワルツのような曲は自動演奏モードで勝手に指が覚えていて弾くことができていたが、それも最近では途中で止まってしまって、「えっとどこだっけ?」と楽譜を見なければ、弾けない。
頭では追いついていっているが、指が動かないこともある。
とくに左手。
視力が落ちたせいなのか、見ていたところがどこだかわからなくなって焦る。
でも、カンは残っているようで、一瞬でだいたいこの音かなーと読むことはできる。
初見の曲は、自分で譜面拾い読みしながら弾いていって全体像を掴むしかなかったけれど、最近はようつべで聞けるので嬉しい。
他人の演奏を見られるので楽しいし、参考になる。
とくにLang Langの黒鍵のエチュードは参考を通り越してしまったけど。
こういう方法があったのかと。
http://www.youtube.com/watch?v=qoIxkecBf48&feature=related
あとこの人の取り組みとかおもしろい。
http://www.youtube.com/watch?v=iwLVgJ6PEi4&feature=related